正しい姿勢とは、いったいどういう姿勢のことを言いうのか?
本来、人間の背骨はS字状にカーブを描いており湾曲しています。重心線は、耳たぶ→肩峰→大転子→膝→くるぶしという場所を通ります。胸椎の正常な後湾がないと頸椎、腰椎の前湾はあり得ないと考えます。
胸椎の正常なカーブは、63度が理想です。橋の構造にも応用されているトラスの法則は、人体にも重要な要素です。丸い背中は、①体の軸が安定する ②衝撃を分散する ③柔軟性がある
姿勢が悪ければ、骨格にも悪い影響を与え、骨の歪みや変形が発生したり、関節への負担、さらには椎間板や背骨、骨盤にも負担を掛け、その結果、その中におさめられている神経にも影響を与えます。
さらには、身体の左右、前後のバランスが悪くなるため、筋肉にも大きな負担をかけることになり、これが続くと当然、筋肉は疲れ、その結果、筋肉のコリや張り、痛みなど、何かしらの症状が身体に現れます。

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腰痛・肩こり・膝痛・頸部痛・背部痛などの痛みを引き起こす原因は、生理湾曲(S字湾曲)が崩れ身体の歪みが各関節に負担を掛け続けることで起こります。重心線の重要性を考えたうえで施術に当たっています。
また、2次元のX、Y軸に加え、Z軸という“奥行き”の概念も考慮して、3次元として、体を360度でみるよう心掛けています。